たまたま書店で見かけた「変な」シリーズの雨穴先生の最新作の「変な地図」を読みましたので、オススメしたいと思います。
あらすじ
物語の主人公は、「変な」シリーズでおなじみの 栗原さん。
今回は、彼自身の過去と家族の秘密に迫るストーリーです。
彼の祖母が一枚の古地図を握りしめて、不審死を遂げた。そして“7体の妖怪”という謎。
すべては一本の線でつながっている――そう気づいたとき、
地図の上に描かれた「異様な風景」が、現実の世界にじわじわと侵食していきます。
ジャンルとしてはホラー×ミステリー×ヒューマンドラマ。
でもそのどれにも完全には収まらない、不気味で美しい物語です。
冒頭のあらすじは雨穴先生のyoutubeにも載っています。
感想
400ページほどの大作でしたが、4時間ほどで一気に読み終えました。
他の小説と大きく違う所は、たくさんの図解が載っており、読者を絶対においていかないという気概を感じました。
地図の謎を一つずつ綺麗に回収していくことで、読了後にはすごくスッキリした気持ちになり、納得感のあるミステリー小説でした。
他シリーズと比べると、人間的な葛藤や温かさを感じる場面が多いのが特徴だと感じました。
一方で雨穴先生が描くゾッとする・異常性を感じるというシーンはあまりなく、大きなどんでん返しはなかったため、少し物足りなさは感じました。ある意味、刺激が少ないことや図解が多く分かりやすいので、雨穴先生の作品を初めて見る人にとっては最も入りやすい作品であると感じました。
あと固有名詞の読み方が難しくなかなか頭に入ってこないため、何度も前のページで読み方を確認しました。笑(母娘山:もじょうやま、河蒼湖:かそうこ、などは最初の方にふりがなを振っている)
図解をたくさん入れて分かりやすさを追求していたので、いっそのこと固有名詞に全てふりがなを振っていただくと、もっと没頭できたのではないかと思います。
まとめ
・『変な地図』は「変な」シリーズの雨穴先生の最新作
・物語の主人公は、「変な」シリーズでおなじみの 栗原さん。彼の過去と家族の秘密に迫るストーリー。
・たくさんの図解が載っており、読者をおいていかない工夫がされている。
他シリーズと比べると、人間的な葛藤や温かさを感じる場面が多い。一方ゾッとする・異常性を感じるというシーンが好きな人には少し物足りなさを感じる
読んでいただきありがとうございました。